ホットクックの低温調理で手抜き!美味しくジューシーなローストビーフを作ってみました
家でローストビーフを作る!調理法は?
スーパーでよく見かける牛肉のブロック肉…お得だしついつい買っちゃう。
やっぱり定番はローストビーフ!
ローストビーフって、加熱し過ぎると硬くなるし、足りないと生っぽい肉汁が滴っちゃうし、ちょうどいい火の通りがすごく難しそうだよね…
ローストビーフの一番簡単な作り方は低温調理だと思う!誰が作っても失敗しないし!(私でも美味しく作れる。。。)
ホットクックで作ってみよっ!
- 調理法:低温調理
- 覚えておくこと:60 ℃、2時間これだけ
- 調味料も一緒に低温調理
- →表面をさっと焼いて香りをプラス
- →調味液は煮詰めて絶品タレに!
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ローストビーフに適した牛肉の部位は?
ローストビーフには、赤身の肉がおすすめ!
脂が多いと、冷めた時に固くなり、風味も損なわれます
下に記載の肉の部位の特徴を参考にして、お肉を選んでみてください!
スーパーではもものブロック肉を置いていることが多いけど、お肉屋さんに行くと他の部位のブロック肉もゲットできるかも
どの部位がお好みかな?
ローストビーフでは最もよく使われる部位です。初めてやるときは、この部位を使えばOKです。最も赤身が多く、あっさり、ずっしりとした肉の味が来ます。少し脂が入っている和牛の方が、ジューシーです
一頭から取れる量がが少ないので高価ですが、赤身であるけど、肉質が柔らかいローストビーフが出来上がります
外国産の牛肉で、赤身がメインの肉であれば、肉の味が強い部位ですのでお勧めです。脂が入っているものも多いので、赤身を選ぶことが重要になります
高級な部位です。アメリカ産などの外国産は、赤身に程よい脂が入っていますので、よく使われるそうです
旨い厚切り塊肉を手に入れるには
モモ肉は、最近スーパーで比較的安く手に入りますが、スーパーで売っているものは、やや淡泊すぎるように感じます
最近、肉質、コスパではまっているのは、「お肉の通販ミートガイ」です
下記に、試してみた結果をまとめていますので、ご参考まで(最近、ここでばっかり買っています。オススメです)
初めて低温調理をする人向け:ホットクック低温調理のポイント
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低温調理の基本
低温調理とは、真空にした状態の食材を一定の温度(低温)で長時間加熱する調理法
- 素材に合わせて設定を変える(ベースの設定は63℃、3時間)
- とにかく時間と温度を間違えなければ、失敗しない(迷った時はベース設定で)
- 食材はチャック付き袋などに入れて空気を抜いた状態にする
- 食材を入れた袋がお湯に浸かった状態で調理する
- 調理後、寝かせると味が馴染んで、ワンランク上の味に
低温調理のおすすめベース設定
ベースの調理温度:63℃、調理時間:3時間がおすすめ
ベースの調理温度:63℃について
63℃:豚肉・鶏肉・牛肉のどの肉でも安全に食べられる温度をベースの調理温度としておすすめしています
牛肉は気を付けて取り扱えば生肉でも食することができますので、63℃以下の調理時間でも基本的には問題ありません
レア気味のローストビーフがお好みの場合、調理温度を(たとえば63℃→60℃)変更するのも良いでしょう!
販売者は直接一般消費者に販売することを目的に、豚の食肉を使用して、食品を製造、加工又は調理する場合は、豚の食肉の中心部の温度を63度で30分間以上加熱するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌しなければなりません。
食品衛生の窓 東京都の食品安全情報サイト
ベースの調理時間:3時間について
肉の表面はすぐに調理温度に達しますが、肉の中心まで温度が上がるのには時間がかかります
小さい肉ならより短かい時間、大きい肉ならより長い時間がかかります
大きめのブロック肉でも中心までしっかり温度が上がる調理時間をベースの調理時間としています
ベースの調理設定(63℃、3時間)なら、まずはどの肉でも安全に食せるという点で安心だよ
そこから徐々に変更していって、好みの設定を探すのも良いと思う!
今回のローストビーフレシピは、ベースから微調整して、調理温度:60℃、調理時間:2時間で設定しています
ホットクックを使った低温調理
低温調理にホットクックを使うと、加熱中はほぼ放置、手間がほとんどかかからないのがありがたい点です
- 35~90 ℃の範囲で好みの温度に保つことができる(65℃までは1℃刻み、65℃以上は5℃刻みで設定可能)
- 時間も設定でき、調理終了を音でお知らせしてくれる
- ほぼ密閉系なので、加熱中に水が減ることなく安定
- セットしておけば、あとは放置するだけ
- 安心設計なので加熱中外出しても不安なし
こちらで紹介する低温調理の設定は、我々が所有しているホットクック(KN-HW16E)の設定です。
型式、ロットによって微妙に設定温度と実際の温度に違いがあるかもしれません
火の通り方は皆さん確認しながら、食してください!
他の低温調理のレシピは下記の記事を見ていただければありがたいです
「ホットクックで美味しくジューシー!失敗しないローストビーフ」レシピ
材料
牛肉ブロック | 1ブロック |
塩コショウ (シーズニングスパイスでも◎) | 少々 |
《調味液》 | |
ニンニク(スライス) | 1/2かけ |
醤油 | 大さじ3 |
みりん | 大さじ3 |
砂糖 | 小さじ2 |
バルサミコ酢 | 小さじ1 |
《表面ソテー時に》 | |
ニンニク(スライス) | 1/2かけ |
オリーブオイル | 大さじ1 |
《煮詰めるだけ簡単タレ》 | |
バター | 10g |
低温調理後の調味液 |
調理器具
- ホットクック
- チャック付き袋(厚手)
- 包丁(ニンニク、肉をスライス)
- トング(あれば便利)
- フライパン(表面ソテー&簡単タレを作る場合)
下ごしらえ
1.ブロック肉の表面にまんべんなく塩コショウする
写真では、買ってきた肉に付属してきたシーズニングスパイスを使っています
2.牛肉ブロックをチャック付き袋に入れて、材料表の《調味液》の調味料を全て入れる
3.袋内の空気を抜き、チャックする
ホットクック鍋に先に水を入れて、肉入りの袋を沈めるようにすると、袋内の空気が簡単に抜けます
低温調理(60℃、2時間)
4.肉が入った袋が十分に浸る量の水をホットクックに入れる
5.”手動で作る”→”発酵・低温調理をする”→60℃ 2時間で設定して調理開始
(ヘルシオホットクック KN-HW16Eを使用しています)
調理が終わると、すぐにでも食べられる状態になっています
すぐに食べるとジューシーに、一日程度放置してから食べると味がなじんで美味しくいただけます
表面ソテーと煮詰めるだけ絶品タレでさらに美味しく!
表面ソテーで風味アップ
低温調理後表面を軽くソテーすると、香りが出てさらに美味しく食べることができます
6.フライパンにオリーブオイルとニンニクスライスを入れて加熱
7.オイルが温まったら低温調理後のブロック肉の各面を軽くソテーする
焼き目が付くくらいでOK
煮詰めるだけ!簡単絶品タレ(ソース)
調味液を煮詰めてバターをプラスするだけで絶品タレになります!
8.低温調理後に袋に残った調味液をフライパンに移して煮詰める
9.少しトロッとしてきたところにバターを投入、全体を混ぜ合わせて絶品タレの出来上がり
出来上がりは?
さぁ!薄くスライスしていただきましょう
写真は、調理後すぐスライスしたものです
キレイなローズピンク!美味しそうに仕上がった!!
ジューシーだね!やわらかくて食べやすいし、表面ソテーで焼きの香りもついていて満足感あるよ
タレも味のバランスが良い感じ!
肉の旨味がすごい!濃縮された感じ。低温調理の特徴かな?
レシピの感想
味 ★★★☆☆
手間 ★★★★★
コスト ★★★☆☆
味、手間、コストのトータルバランスがとても良く、全体的には非常に満足です
ホットクックが温度調整して調理してくれるので、とっても楽でした
袋に入れて調理だからホットクック内鍋にも汚れがつかないし、低温調理は片付けが簡単なのも嬉しいですね!
次回改善策
今回、ニンニクスライスを使いましたが、もう少しニンニクの香りが立っていても美味しいと思いました
以前、同じ量(1かけ分)をすりおろして入れた時もありましたが、そうするとニンニクの香りが強すぎでした
ほんの少量をすりおろしで入れるとちょうど良いかもしれません
ちょっとサイエンス
ニンニクの匂い成分アリシン(有臭)は、アリイン(無臭)という成分にアリナーゼという分解酵素が作用して生成することが知られています
ニンニクをすりおろしたり刻んだり、細胞が破壊されるとアリナーゼの働きが活性化してより強い匂いとなります
だから、次回はすりおろしニンニクを少量入れてトライしよっ
《参考資料》
「ニンニク」神戸保,生活衛生,社団法人 大阪生活衛生協会発行,28 巻 (1984) ,1 号,p.51
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikatsueisei1957/28/1/28_1_51/_article/-char/ja/
参考になる情報
◎色々なWeb記事を参考にさせていただきローストビーフを作りましたが、特に rakulife_miho様の記事を参考にさせていただきました
https://www.instagram.com/p/CI7hPDxhpDM/?igshid=1gnkuiw5f8vfj
◎味付けについては、こちらの『ロジカル調理』を読んでいくと、ホットクックで失敗しがちの加熱方法、味付けの基本を身に着けることができました
◎「毎日のホットクックレシピ」はとても参考になるレシピ集でした
最初の一冊に是非おすすめです
◎ホットクックの基本情報はこちらにございます